2015-04-01

●2015年4月のひとこと
新年度の4月を迎えました。新入生や新入社員のみなさんは期待と不安を抱きながら、やや緊張した面持ちで新生活に入ったのではないでしょうか。
はるか40年前、私も社会人の仲間入りをしましたが、当時、石油ショックの影響で自宅待機を命じられ、入社式が通常の4月1日から4月21日になったことを思い起こしました。
さて、円安による原料高等の影響を受けて、今月から“値上げ”を発表したところが目立っていますが、みなさんは以下の値上げを確認されましたか?
・ウィスキー(サントリー)&即席コーヒー(ネスレ)…平均20%UP
・ケチャップ(カゴメ・デルモンテ)………………………4~13%UP
・食用油(日清オイリオ)…………………………………………12%UP
・牛乳・乳製品(明治・雪印)………………………………2~8%UP
・軽自動車税………………………(7200⇒18000円)10,800円UP
・ディズニーリゾート(1デーパスポート/大人)………500円UP
消費者としては少しでも低価格のものを歓迎するわけですが、ケースによっては、低価格というものが大手との価格交渉に弱い中小生産業者の犠牲の上に成り立っていることがあります。
そして中小業者が耐えきれず廃業したり倒産することもあり、結果として原料・部品不足を招き、構造不況的に値上げせざるを得ない場合もあります。
かつてプラスチック事業の仕事に関わっていたことがありますが、大手のプラスチックの原料(ペレット)メーカーから仕入れて買い物袋(ビニール袋)を生産している中小メーカーが、大手メーカーの原料高を大手スーパーに転嫁できず、苦境に立たされていたことがありました。
要するに、大手と大手の板挟み状態になるわけです。
交渉には力関係がものをいいますが、あまりに不条理な関係は長続きしないということも知っておきたいものです。
値を上げられず、ついには“音をあげる”ことにならないよう、共存共栄あるいはWin-Win関係のビジネスとは、利他の精神から生まれることも学びたいものです。
●事業活動のご連絡
先月もこのコーナーでアナウンスしましたように、この3月をもって大学教授職を退任しましたが、実に充実した5年間でした。
一般に教員といえば、学生に知識等を授けることが仕事ですが、私の場合、この学生諸君から学ぶものも多々ありました。
平成生まれである彼らは、物心ついたときからインターネットや携帯電話が身近にあるなど、生活スタイルが異なるというだけでなく、私とは、ものの考え方が違うことが感じられました。
いわゆる“ジェネレーション・ギャップ”というものですが、未来を創り上げていく若者のエネルギーも改めて学んだり関心したりすることもありました。
また、NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」ではありませんが、一人ひとりの悩みに寄り添い対話していくことで、年代や立場を超えて理解し合えるものがあるとわかったのは大きな収穫でした。
さらに、卒業式では私のゼミ生から総代と理事長賞が選ばれたことが私にとって最後の素晴らしいプレゼントとなりました。
今後は、ビジネス現場での実践経験と大学での教育経験を活かして、社会人向けの“学び直し”等を目的とした現代版「松下村塾」を運営できればと願っております。たまたま松陰先生と同じ姓でもありますし。
以上、2015年4月のMonthly Greetingsでした。
弊社ビット89では、皆さまの社外「経営企画室」として、
ビジネスに直結した
●「量り売り方式のリサーチ」
●「即戦力となるセミナー研修」
●「コーチング スタイルのコンサルティング」
を行っております。
出前スタイルのセミナー研修も喜んでお受けいたしますので、
どうぞいつでもお気軽に声をかけてみてください。

学び直しの経営塾「寺子屋カレッジ」塾長 吉田健司

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